2019年12月31日の早朝、「MAHYA」「東京ザッパラス」のベーシスト「明田川満(通称アケ)」氏が永眠した。
あまりにも早すぎてあまりにも突然で、SNS上でその連絡を見つけた時には目を疑った。
奴が旅立ったほぼ同時刻、奴と交えた「ジョージ・タウン・リベリオン」の記録として冊子の構成のためにしていた作業を中断して眠ろうかと思っていた頃だ。
疲れていてもなかなか寝付けず、希薄でぼんやりとした意識のまま微睡むことしかできず、振り返りつつの時間を過ごしていたわけだ。
眠らせてくれないあの感じは今思えば虫の知らせだったのだろうか・・?。
奴と出会ったのは、俺が音楽の現場に戻りいわばリハビリをしていた頃。
当然ながら奴が夫人や東京の仲間たちと築いてきた時間に比べれば圧倒的に短い時間にすぎないのだが、なぜか奴の奏でるベースには懐かしさがあってずっと続いていた付き合いであったような感覚さえあった。
とはいえ実際ステージで奴の音の上で踊った機会は数度しかなく心残りとしか言い表せない。
ステージで会話が成立する数少ないベーシストのひとりだった。惜しんでも惜しみ切れない。
12月1日「ジョージ・タウン・リベリオン」というイベント。そして23日の夜に会う機会もあって馬鹿話に花を咲かせつつ呑み交わし、率先して関西へも足を延ばそうと意気込みを語り、全国でザッパ音楽のつながりが増えれば面白くなるね~なんて夢を語っていたのもなんだか遠い昔の出来事のようだ。
この喪失感はキツい。めっちゃキツい。
たとえ奴が疾患持ちだったとしても、定期的に受診もしており不安視されるようなことも聞いていなかったわけで、普通に考えれば一回り歳上の俺の方が同じ目に遭っても不思議ではない。大いなる神には猛抗議しなければならない。 そしてアケよ順番が違うんだよ。間違ってる。

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